外道敵「カカカ!主人公の娘を誘拐したぞ!こいつで釣って主人公を殺してやる!」

1 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします10:08:32
娘「貴方の言う通りになるくらいなら、戦って死んでやる!」ガッ
外道敵「ガキが儂に敵うか?カカカ!」バシッ
娘「きゃあっ!」

外道敵「…いい覚悟だ。若いのに、動きもキレがあり、読みもできる」

外道敵(儂もいい歳だ。だが、修行に明け暮れ、子を成さんかった)
外道敵(昔はそれでいいと思っていたが、最近は我が生涯そのものである武芸が、儂の死によって途絶えることに恐ろしさを感じる)

娘「な、何よ…! 従わないわ! 殺しなさい!」

外道敵「い、いかんいかん! 儂には大義がある! 計画のため、私情は捨てねば!」

外道敵(いや、いいことを思いついたわい!)
外道敵(この子は若い! 儂が戦士として育て上げて思想を塗り替え、主人公への刺客とすればよいのだ)ニチャア

娘「……」

3 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします10:11:13
娘「あ、アンタの下で修行なんかしないわ!」

外道敵「カカカ!損はすまい?隙があれば、儂を殺せるぞ?んん?」
外道敵「それにお前が熱心に修行をしている間は、お前を人質に主人公を殺すのを先延ばししてやろう!」

娘「…狙いは知らないけど、大した自信ね。いいわ、乗って上げる」

外道敵「カカカ…」ニチャア

5 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします10:15:51
外道敵「儂のお手製の料理じゃ…ほうれ」
娘「…美味しいわ」

外道敵(主人公に似て馬鹿な娘め!儂への敵意が薄れてきておる!)
外道敵(その料理は部下に作らせたものじゃ!儂が料理などするものか!)

娘「一緒に食べないの、師匠?」
外道敵「カカカ、別で取ろうと思ったが、お前がそう言うのならばそうするとするか」

外道敵(よしよし、やはり若い娘は純粋じゃ…! このまま儂の思想を植え付け…)

外道敵「…師匠?」
娘「一応修行をつけてもらってるんだから、師匠でしょ?」
外道敵「…」
外道敵「カカカカ!」

娘「何がおかしいの?」

外道敵(…誰かからそう慕われたのは、何十年ぶりじゃったか)

6 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします10:21:38
外道敵「踏み込みが甘いわァ!こっち!こっちィ!」バシッバシッ
娘「うぶっ…」

外道敵「チッ、思うようにいかん…呑み込みが悪いの」
娘「…ご、ごめんなさい」ゼェゼェ

外道敵(いかんいかん!素が出ておったな)

外道敵「いやいや、いいペースじゃ!天才じゃのう!いや、さすがあの主人公の娘じゃ!」
外道敵「どれ、休憩せい」

娘「…まだやるわよ」
外道敵「おお、そうかそうか!」パアッ

外道敵(いかん…素で喜んでしまったわい)ブンブン

7 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします10:26:04
娘「…どうして、師匠は弟子が欲しかったの」

外道敵(クク…洗脳して主人公を殺させ、そのまま兵として使うためじゃ)
外道敵(しかし、適当な言い訳をでっち上げねばな…そうじゃ、儂の抱えとった不安について、適当に話しておくか)

外道敵「儂もいい歳だ。だが、修行に明け暮れ、子を成さんかった」
外道敵「昔はそれでいいと思っていたが、最近は我が生涯そのものである武芸が、儂の死によって途絶えることに恐ろしさを感じる」

娘「……」

外道敵(いいぞいいぞ!真剣に聞いておるわ!)

9 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします10:30:03
外道敵「自分のためだけに名声を立てても、虚しい者よ…。継いでくれる者がおらんのなら、永い世界の流れの中では、何の意味もないことだ」
外道敵「今まで必死に組織のためにやってきたが、ようやくそのことがわかったのじゃ」

娘「…師匠」

外道敵(いいぞ!儂を信じ切っておるわ!もう一押しじゃ!)

外道敵「…一度だけ、三十年前に一度だけ弟子を取ったことがあるが、そいつはあまり才能がなくての…」
外道敵「まさか、戦地で、戦地で、死んでしまうとは…!不甲斐ない!そんな呆気なくやられる戦士に、誰が育てたか!」プルプル

外道敵「二度と、二度と弟子などと思っておったが…歳のせいじゃろうなぁ、ああ、ああ」ボロボロ
外道敵「そうか、だから儂はこれまで弟子を取らんかったのか…そうか…」ボロボロ

娘「師匠、大丈夫よ!私は死なないから」
外道敵「う、うう、ううう…」

外道敵(ここまで熱を込めるつもりではなかったのじゃが…)
外道敵(ま、まあ、騙せたなら結果オーライじゃな)

11 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします10:39:39
第三派閥の極悪人「ヒハハハ!娘ェ!お前には死んでおいてもらった方が都合がいい!」ドガッ
娘「きゃあっ!」ドサッ

極悪人「我が奥義の前に死ねい!」シュンッ
外道敵「ふんっ!」ザッ
ガツッ

外道敵「ま、間に合ったわい…」ゼイゼイ
娘「し、師匠…! 右腕が…!」

極悪人「ヒハハハ!娘を庇って腕を失くすとは、天下の外道敵も老いた者よ!」
極悪人「もはや我が敵ではない!両方殺してやるわい!」

12 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします10:41:26
娘「師匠…!」
外道敵「…主人公の元に帰るのじゃ。この戦いの場に、奴らも来ておるじゃろう」
外道敵「足止めくらいはしてやるわい」
娘「そんな…」

極悪人「足止め?そんなボロボロの身体でかあ!」ザンッ
外道敵「ふん!」ゴスッ
極悪人「ぐほっ!?こいつ、避けずに突っ込んできた?馬鹿が、お互い無事では済まんぞ…!」

外道敵「早く行かんか!」
娘「……師匠、ありがとう」ザッ
外道敵「…………」ニコッ

13 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします10:47:08
主人公「む、娘! よかった…無事だったか…!」
娘「父さん…!」
主人公「やはりこの場に来ていたんだな。ということは、外道敵も…!」

娘「そ、そうだわ! 父さん、お願い、こっちに来て! 極悪人が来て…!」
主人公「わかった! すぐ向かおう!」

外道敵「」
極悪人「」

主人公「…この二人が相打ちになってるなんてな」
娘「そ、そんな…」

15 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします10:52:11
主人公「惨いやり口だ。外道敵の奴…腹部を突かれて致命傷を負った直後に、相手の首へ噛みついて骨を折ったんだ」

娘「あ……」
娘(私を追わせないように…)

主人公「死してなお、笑ってやがる…。そんなに相手を巻き添えにできて嬉しかったのか?」
主人公「負けたのならば、一人で死んでいけばいいものを。王国を転覆させる計画が、そこまで大事かよ!」
娘「!」
主人公「しかし、この二人が相打ちになってくれて、俺としてはよかった」
主人公「大丈夫だったか、娘? ずっとこいつに囚われて…」

パチンッ

主人公「なっ…!」
娘「わからないよ…父さんには、この人のことなんかわかんないよ!」ボロボロ

 こういう初回では同情のしようのない悪党に見えた奴が、最終的に主人公の仲間のために満足そうに死んでいく展開好きなんだけどわかるか?

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